一戸建て注文住宅 | ミサワホーム四国

見えてしまったもの・・・

2017/10/31 14:11

こんにちは　西川です。

少し長いので・・・

(くどいとも言いますが)

お時間に余裕の無い方はスルーください。

都合により写真もございません。

あしからず。

見るつもりが無くても見えてしまうものってありますよね。

これは、私と名前も知らない、ある女性との間で起こった出来事です。

水曜日の休日を利用して早朝から少し遠方まで出かけた私。

巷はラッシュ時間帯で信号待ち、

ルームミラーを見るとブラウンのコンパクトカーが私の後ろに停車している。

ドライバーは寝ぼけ眼でボサボサ頭の女性である。

彼女は私が見ている事には気づかない様で

自分のルームミラーを見上げながら、やたら髪の毛をいじっている。

程無く信号が変わり発進するも

間もなく信号で止まる。

私は周囲の状況確認の為、ルームミラーを見るが

まだ彼女はついて来ている。

今回も彼女はルームミラーを見ながら

今度は首の辺りを気にしている様だ。

又信号が変わり

次の信号待ちでも彼女は私の後ろである。

制服らしき服を着ているので、どこかのＯＬさんだと推察される。

またまた信号が変わり

再び止まる。

こんなことを繰り返す内にあることに気がついた。

少しずつではあるが

ルームミラーに映る彼女の姿が変化しているのである。

ボサボサだった頭はいつの間にか整えられ

気がつくと今度はポニーテールになっているではないか！

信号が変わってもついて来ないので

これで彼女ともお別れか・・・と思ったが

再び信号で止まると

追いついてきた彼女の唇が

先ほどよりも赤くなっているのを

私は見逃さなかった。

なるほど、そういうことか。

信号で止まる度に

寝ぼけ眼のボサボサ頭だった彼女は

美しくなっていく。

目元もパッチリ、

襟元もしっかり整えられ

準備万端、これで良し！なのでしょう。

スッキリした表情の彼女が顎を引いて

「シャキッ！」と前を見据えた瞬間！

ルームミラー越しに私と目が合ってしまった。

明らかに戸惑いの表情を浮かべながら

「ずっと前を走っている車の男が私を見ている・・・

　この人、いつから見てたのかしら・・・！？」

彼女の目はそう言っている。

「恥ずかしい・・・」

と思ったのか

「いやらしい！！！」

と思ったのか

はたまた

「この変態野郎～！」

と思ったのかは、全く定かでは無いが・・・

私の方も見ようと思って走っていた訳では無い。

そもそも、私の後をピッタリ付いてきたのは彼女の方である。

私に一切の非は無い。

このまま目を逸らせてしまえば済むことである。

しかし！

この２０分余り、徐々に変化していく彼女の姿を見てしまった私は

あたかも自分の娘が成長していく姿を見守る父親の様な心持で

もはや彼女を他人とは思えないのである！

（私に娘はおりませんが・・・）

ただの変態と思われたまま、お別れするのは寂しすぎる。

思い切ってルームミラーに向かって

娘の花嫁姿を見て微笑む父親のごとき笑顔と

指で輪を作りＯＫサインを彼女に贈ると・・・

「やっぱり見てたのね・・・」

と察した様子でしたが、

恥ずかしそうに笑みながら

ピースサインを返してくれました。

彼女の乗るブラウンのコンパクトカーは

程なく○○造船の社員駐車場へと入って行き

彼女とはお別れとなりましたが、

朝からなんとなく楽しい気持ちにさせてもらい

一日ハッピーに過ごす事ができました。

ではでは・・・

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